読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

futoase

よろしくお願いします。

時間をかけて、つまらないものを作りたいか?

人生 開発

時間をかける

つまらない想像話を以下に書く。

失敗してはいけない。成功しなければ行けないプロダクトだ。
企画から色々と実装アイディア、目的とするユーザー像を聞いている。
それに見合ったシステムを実装しなければならない。

あと6ヶ月で。その間は徹底的に企画と話をする。
部長と話しをして、駄目だったら作りなおす。
6ヶ月の間、エクセル上にガントチャートを引き、開発スケジュールを引いた。

企画・営業は2名。そのうち1名はマネージャ的な担当を行う。
部長は最終決定を下す(と聞かされている)。
エンジニアは3名。チームとしてはまあ良いほうだろう。

3ヶ月後

何を作っているのかわからなくなってきた。
具体像もわからない。
エクセルに書いたガントチャートは、意味を成していない。
ガントチャートを直そうと思うと、他の予定もずらさなければいけなくなり、
だるくなってだれも更新しようとしない。

システム全体の仕様書というのも、キックオフ時に書いた
2ページにわたらない程度のMicrosoft ドキュメント文書ファイル1枚ぐらいだ。
あとは企画の人だけが思い描いた想像図が書かれたホワイトボードを撮影した画像が
いくつか、ファイルサーバに上がっているぐらいだ。

企画の人とは連絡を取るものの、会議では具体的な話が進まない。
「ですよね」「だといいですよね」「じゃないですか」といった
あいまいな表現が続いて、2時間の会議が終わる。何も進捗がない。

エンジニア側は、度重なる変更に疲れが出ている。
「俺達は、何を作っているのだろう」という曖昧な状態。
エンジニアのリーダー側は、ある程度の指針や「技術力」などを
言ったりしている。確かに、Jenkinsを立ててCIは回っている。
そしてテストもかけている。
が、「自分たちが開発しているものに意味があるのか、価値があるのか」について
一切言及していない。

何かが、おかしい。声を上げたい。が、自分はただのエンジニアであり、
アイディアは言えない、不満も漏らすのはIRCが限界だ。
言葉にできない。

最初に思い描いていたものが崩れていく。
僕が好きな言語、そして多人数開発でも頼れるフレームワーク
インフラストラクチャーの設計。

技術的な設計は、問題ないんだ。
だけど、他の人のやりたいことに技術的な設計が合わない気がする。
まずい。

5ヶ月後

大変なことができた。やっとこさ時間を取ってもらった
部長との会議で、
「なにこれ、マネタイズ考えているの?使っててぜんぜん面白くないしリーチ弱いじゃん。なにこれ」
と言われ、ひたすら「なにこれ」が言われる。

大幅な仕様変更が行われる。
B to Cで考えていたサービスをC to Cな形でやりたいとのこと。

おいおい、世界を変更するつもりかよ。
今まで部長なにやってたんだよ。そこまで「なにこれ」って言うなら
毎週見てくれよ。って思っても後の祭りだ。

「あと1ヶ月でやってくれ」

連勤が決まった

7ヶ月後

いきなり仕様を変更しても面白いものは作れていない。
インフラ設計は一朝一夕ではできないため、既存の仕組みを流用している。
仕方がない。今は、生きるしか無い。

だが、作ってるものがとことん面白く無い。
なんなのだろう、これは。俺が好きなものでもない。
企画も、マネージャ的な立場の人も面白いね、なんて言わない。
「作ること」が目的になっている。

愛が感じられない。

9ヶ月後

サービスインを迎えた。
オープンしても、Twitter上での反応はいまいちだった。
facebook ページでのLike数の伸びも大したことがない。
Google Analyticsを見ても、予想していたアクティブユーザ数には程遠い。

サービスイン後、落ち着いたころを見計らって
自分のアカウントを作り、サービスを使ってみた。

よくわからない。動いている。
落ちない。動作している。

けど、よくわからない。つまらないものを作ってしまった。
なんだったのだろう、俺の1年は。一体・・・

楽しい物を作っていきたいと思う時

適当なつくり話をさくっと書いてみたが、色々と思い浮かぶような気がする。
自分がつまらないものは作って行きたくない、という思いが、年を重ねるごとに強くなった。

発言には責任がつきまとうし、言いたくない場合もあるかもしれない。
けど、言わないとだめだ。

今読んでる本

CTOから勧められてた以下の本を読んでいる。

チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ

チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ

チームとはなにか、ともそうだし自分の生き方としてもそうだし、
考えこんでしまう。読んでて。

うまく言葉がまとまらず、悶々とすることは未だにある。

でも、言葉にしなければいけない

言葉にしなければいけない。
開発で悶々としていることも、
サービス設計で悶々としていることも。

言葉にできない場合は時間が必要である。理解するのも時間がかかる。
でも、言葉にして伝えなければならない。

皆悪意が有るわけではない。進んだ方向がたまたま見過ごしていた方向、
思わぬ方向に進んでいるだけ。だが、
「変だな」って思った時にすぐに言える、そんな場にしたいし、居たい。

Copyright (c) 2013-2017 Keiji Matsuzaki