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アート・オブ・コミュニティを読んだ

読書 雑記

アート・オブ・コミュニティを読んだ。

アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)

アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)


本を知ったきっかけは、@yuku_tさんのブログエントリだった。

blog.yuku-t.com


ブログエントリより引用。

『アート・オブ・コミュニティ』は長年Ubuntuコミュニティでマネージャー的なことをしてきた著者が、その経験に基いてコミュニティ運営について語る、なかなか他に類を見ないテーマを扱った書籍。OSSコミュニティのマネジメントについて書かれているが、会社組織に通じる話題も多い。

と感想に書かれていて、興味をもったので会社に買ってもらった。
しばらく経って、時間ができたので今週読んでみた。

書かれている内容

Ubuntuのコミュニティ、開発の回し方、イベント(Ubuntuコミュニティだけではなく、
著者が行った様々なイベントに関する内容)の運営について書かれている。

気に止まったところ

p.66の第3章 風通しの良いコミュニケーションの一部で、
3.3.1 毎日のコミュニケーションに書かれているところ。一部引用しつつ。

わかりやすく話す
自分の方が詳しくても、相手の知らない科学分野の話を使って人々の目をくらませたり、見下してはいけません。
簡潔に話す
不必要なおしゃべりでコミュニティの負担を増やさないようにします。メールを打つのに5分以上かかるのであれば、どこかが間違っています
敏感になる
連絡を取ろうとしている人に対しては数日内に返事を出すようにします。もしもメールと仕事で溺れているときは、少し遅れることを相手に伝え、がっかりさせないようにします。
楽しく会話する
個性を出し、ジョークとウィット、皮肉に富んだコメントをしましょう
人間として会話する
人間は間違うこともあります。間違えたら正直に伝えて謝りましょう。

良く話にでてくる自転車小屋の議論についても書かれていた。

p.69 3.3.1.2 自転車小屋の議論を避ける

当然のことながら、素晴らしいアイディアについて議論することは、実践に比べてはるかに簡単です。(中略) 事前の使用決めはコミュニティの構築に役立ちますが、過剰な使用ぎめと情報のオーバーフローは逆の効果をもたらします。

p.83の第4章 プロセス: シンプルであれば継続できるより
4.2.1の複雑なものを分解する

  • プロセスの目標が、なるべく早く達成されること
  • 目標を達成するためのステップ数が最小であること
  • それぞれのステップはきちんと文書化されていて、明確に伝達されていること
  • できるだけプロセスの摩擦と減らすこと
  • すべてのステップで品質を維持すること

その他、コミュニティの風通しの良さ「ルールだからだめとか無し」のものや、
第6章 Buzzの波を起こすにあるどうすれば知ってもらえるか、など気になるものがたくさんあった。
第8章の運営に関しては、コミュニティだけではなく普通に会社の組織運用最適化に使えそうなものも。

第9章の対立への対処について

第9章の対立への対処については、例をあげて、意見のことなる2人の中での
コミュニティ内(例ではメーリングリスト)での対立を和らげ、解決に導くか、が書かれていたが、
章の最後、9.4にあった内容に目が行った。

p.259 9.4 燃え尽き症候群に対処する

ステップを踏むごとに悪化していく。
項目ごとに、気になった箇所だけ引用。

1. 自己承認衝動
自分の同僚と自分自身に対して、すごい力があることを見せたい、といった形で現れます
2. 過酷な労働
「〜しなければならない」と、結果に意識が無いて逃げられない状態が何日も、何夜も続く段階です
3. 自分自身の要求の無視
眠ったり、食事をしたり、友人と交流をしたり(中略)…といったシンプルな喜びが、仕事の注意を散漫にさせるものとしか見えなくなります
4. 闘争の置き換え
脅威を感じているため、不快な感情をはねつけます
5. 価値観の見直し
仕事を成し遂げることでしか成功したことを評価できなくな`ります
6. 発生した問題の否認
時間がなかったり、同僚が無能であったり、仕事の負荷が不公平なのが原因だとみな`します
7. 引きこもり
社会との関わりを減らし、仕事に120%打ち込みます。週の真ん中から酒に酔ってストレスを紛らわし始`めます
8. 露骨な行動の変化
友人や家族、同僚から見ても、明らかに行動が奇妙でおかしいと分か`ります
9. 離人症
自分は世界にとって価値がないと考えるようになり、一度は感じることができたと思っていた信用を感じることができなくな`ります
10. 精神的な虚無感
虚無感と言える感覚を覚えます
11. 憂鬱
絶望、喪失感、疲れ果てた感覚を覚えます。未来から差し込んでくる光が少ししか見えなくなります
12. 燃え尽き症候群
精神的にも、肉体的にも破綻の瀬戸際にいます。医者のサポートと治療が必要です

対策として、仕事を遠ざけて緊張をほぐすこと、長期療養が良いと書かれていた。

第10章は運営についてで、お金と場所に関する、コミュニティのカンファレンス開催に関する
悩みのタネについて書かれていた。スポンサー集めるのは大変だな...とひとごとのように考えていた。

読んでみて

UbuntuなどのOSSのコミュニティ向けとして...だけではなく会社として、身の回りはどうか、と
当てはめることができそうな具体例がたくさん書かれていた。とてもよい本だった。

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