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よろしくお願いします。

【エッセンシャル版】マネジメント 基本と原則 を読んだ

読書 雑記

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

"もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら"
という本が数年前にでて、ブームになった。周りでも読んでた人が居た。


俺はそん時よくわからなかったので、買わなかったし、読まなかった。

先日読み終えた"もしも社長がセキュリティ対策を聞いてきたら"という本に、
ドラッカーのマネジメントの本が引用されていたので、読んだほうが良いな、と思い会社に買ってもらった。

エッセンシャル版にしたのは、短めじゃないと途中で読み飽きるんじゃないかと思ったため。

196x年代、7x年代だから古いことばかりかと思ったら違った

まず、古い時代に書かれた本なので今の自分に取って合うような、
心に刺さるような表現や提案が書かれていたりするんだろうか?と思っていたが、
古さというものではなく、書かれている問題、組織、マネジメントのあり方については
今ぶつかっている個人的な悩み、あるいは過去の経験、その他の組織の歴史にピッタリあってて、
早く読めばよかったな〜と思った。

第3章、仕事と労働の中で書かれている仕事の5つの次元とか。

仕事の5つの次元

1. 生理的な次元がある。人は機械ではないし、機械のように働きもしない。一つの動作しかさせられないと著しく疲労する。心理的な退屈だけでなく、生理的な疲労がある。入社ンがたまり、視力が落ちる。...

2. 心理的な次元がある。人にとって、働くことは重荷であるとともに本性である。呪いであるとともに祝福である。それは人格の延長である...

3. 社会的な次元がある。組織社会では、働くことが人と社会をつなぐ主たる絆となる。社会における位置づけまでを決める。...多くの人は職場以外のコミュニティを持つ。しかし、働くことは、ほとんどの人にとって社会との重要な絆である。

4. 経済的な次元がある。労働は生計の資である。経済活動が永続するための基盤をもたらし、リスクに対して備え、明日の職場をつくりだし、明日の労働に必要な生計の資を生み出す。...

5. 政治的な次元がある。集団内、特に組織内で働くことには、権力関係が伴う。

人のマネジメントとは

以下の部分にも、なるほどな、と思う部分があった。

人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは費用であり、脅威である。しかし人は、これらのことゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することである。

フォードやシーメンス、三菱の創業者がワンマンであったために問題となったこと

についても書かれていた。創業者が引退すると同時にマネジメントチームが組まれ、企業の成長が始まると書かれていた。
1人の人間が握ってるとスケールアウトしないってことなのかな、と思った。
GMの社長に任命されたスローンさんが取った行動は合併前の企業のオーナーたちに自治をさせ、マネジメントを現場任せにした、と書かれていた。

ヘンリー・フォードが運営した企業とスローンが設計した企業は、堅い丈夫な皮膚で支えられた昆虫と、骨格で支えられた脊椎動物に例えることができる。イギリスの生物学者ダーシー・フィッシャーは、堅い皮膚で支えられた生物は、ある一定の大きさと複雑さ以上には成長できないことを明らかにした。陸上生物がそれ以上成長するためには、骨格を必要とする。しかるに、皮膚が骨格に進化することはない。両者は発生源の異なる異質の器官である。

マネージャーの共通の仕事

マネージャーに共通の仕事は5つあるらしい。

マネージャーに共通の仕事

1. 目標を設定する
2. 組織する
3. 動機付けとコミュニケーションを図る
4. 評価測定する
5. 人材を開発する

マネージャの仕事に対する職務設計のまちがい

マネージャの仕事について、成長を考えた設計を誤ると問題だよとも書かれていた

1. もっとも一般的なまちがいは、職務を狭く設計し、優れたものであっても成長できなくすることである。数年ですべてを身につけられるほど狭く設計した職務では、欲求不満に陥る。...

2. 補佐役という職務、つまり仕事とはいえない職務はさらに有害である。マネージャの仕事には、目的、目標、機能がなければならない。自ら貢献できなければならない。責任ある存在とならなければならない。ところが補佐役には、直接貢献できる仕事が無い。...

3. ... マネージャーに十分な仕事がない場合、マネージャーは部下の仕事をとってしまうものである。権限を移譲してくれないとの苦情のほとんどは、マネージャーが自らの仕事を十分に持たず、部下の仕事を取るために生じる。... かくしてマネージャーは、単なる調整者ではなく、自らも仕事をするプレーイング・マネージャーでなければならない

4. マネージャーの仕事は、彼一人あるいは直接の部下を使うだけで遂行できるものにしなければならない。会議や調整が必要な職務はまちがっている。...

5. マネージャーの仕事の不足をポストで補ってはならない。報奨をポストで補ってもならない。それは期待を与える。肩書は地位と責任を意味する。... 肩書を与えることは、あえて問題を起こそうとするに等しい。

6. ...今日の組織にも、理由はわからないが、その仕事についた優秀な者が次々と倒れる職務がある。仕事自体はよく構成され、こなせないはずがない。しかし、実際にはこなせない。 ... たまたま一人の人間なかに見られない二つの資質を併せ持つものが、結果としてそのような職務をつくりだし、しかもうまくこなしてしまったために、職務として確立されたのである。

組織構造

組織構造については、過去何回か転職している間にいろいろなタイプの組織を持った会社を経験した。
何が正解かはわからないけど...

組織の条件として、最小限持たなければならない条件は7つあるらしい。

1. 明快さ
2. 経済性
3. 方向づけの容易さ
4. 理解の容易さ
5. 意思決定の容易さ
6. 安定性と適応性
7. 永続性と新陳代謝

多角化のマネジメント

なぜ多角化するのか、悪い多角化があるのか、について書かれている。
一つ、気になる記述があった。見てみたら、内側のコストセンタ部門をサービスとして外に提供することで、と書かれておりAWSみたいな感じだった。

イギリスのJ・リヨン社は、ランドリー部門を社内に持たなければならなかった。直営のホテル、レストラン、喫茶店へのランドリーサービスを外部から得ることは、量的にも質的にも無理だった。同社は、輸送部門も持たなければならなかった。今日同社は、さまざまな顧客にランドリーサービスとトラック輸送を提供して利益をあげている。

その他

その他は、トップマネジメントや、組織構造、小企業、中企業、大企業のよさ、悪さ、イノベーションの条件について書かれていた。
引用ばかりになるので割愛するけど、付章の一部でよかった部分があった。

十九世紀から二〇世紀の前半まで、あらゆる産業にとって、自らの産業の外で生まれた技術は、まったくあるいはほとんど無関係といってよかった。... かつて産業や企業内研究所が生み出すものと考えてよかった。逆に自らの企業内研究所が生み出すものは、すべてその企業で利用するはずだった。

... ベル研究所は、一九二〇年代初めの創立以来一九六〇年代の終わりにいたる間、電話産業が必要とするほとんどの知識と、あらゆる技術を生み出した。しかもその生み出すものは、ほとんど全部が電話会社を中心に使われた。ところが、ベル研究所最大の科学的偉業トランジスタの発明によって、この前提が覆された。電話産業もトランジスタを使った。だが最大の需要は電話産業ではなかった。最大の市場は、予想外のところにあった。AT&Tが特許を二束三文で与えたのはそのためだった。自社ではさしたる需要を見込めず、外の世界でもたいした需要はないと考えた。こうして、もっとも革新的でもっとも価値ある発明の使用権をただ同然の二万五〇〇〇ドルで売った。...

というわけで

早く読めばよかった。エッセンシャル版でも十分らしいが、赤い本を買うのも良さそうな気がした。

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